「会計士補」って何?

 
おとといは「公認会計士」について紹介してきました。今日は、それに続き、現在の私の肩書きである「会計士補」とは一体何なのか、軽く紹介しようかと思います。
 
「会計士補」とは、一言で言ってしまえば会計士見習い。公認会計士の試験は3次試験まであって(旧制度では。来年から変わります。)そのうち、一番難しいとされるのが2次試験(1次試験は大学の教養課程を修了すればパス)。しかし、その2次試験が受かっても「公認会計士」にはなれません。この2次試験を合格すると得られる資格が「会計士補」で、私は今、ここの立場にいるわけです。
 
この「会計士補」が「公認会計士」になるためには、実際に会計士として2年間、働く必要があります。さらに、補習所と呼ばれるところに1年間通うことになります。それによって、ようやく3次試験を受験する資格がえられて、この3次試験に合格することにより、「公認会計士」になれるわけです。
 
では、「会計士補」と「公認会計士」はどう異なるのでしょうか?はっきりいって、今、やっている仕事は普通の「公認会計士」とは何ら異なりません。ただ、「会計士補」の場合、監査に対して最終的な責任を負えない・・・この点で「公認会計士」とは違います。他にも細かい違いはたくさんあるのですが、ま、つまり会計士補は「会計士のたまご」というわけで、ブログのタイトルにもつながるわけです(笑)。もっとも、会計士2次試験に受かって、コンサルティングなど監査以外の業務を専門に行った場合、会計士補であろうと公認会計士であろうと大きな違いはありません。気分の問題だけですね。それなんで、会計士補のまま、公認会計士にならない方も、結構な数おられます。
 
ただ・・・こういう制度になっているのは今年限り。来年から、試験制度が大きくかわります。「会計士補」という資格が残るのも、今年の試験が最後。ここらへんの話と、それから、会計士補が通わなくてはいけない補習所の話を、次回あたりできればいいな、と思っています。