ライブドアに粉飾疑惑

 
ライブドアに粉飾容疑 10億円赤字を14億円黒字
http://www.sankei.co.jp/news/060118/sha029.htm
 
 昨日も軽く書いた、ライブドア粉飾決算疑惑。詳しい内容があきらかになってきたみたいですね。簡単に言ってしまうと、単純な子会社への押し付け販売。手口自体は非常に古典的。基本的には、この間のカネボウの粉飾と似たやり方です。ただ、こちらは、投資事業組合などをつかって、上手く隠していたみたいですね。
 
 さて、そうすると当然問われるのは会計士の責任な訳です。しかし、企業が粉飾をやったからといって、監査をした会計士が即責任を問われるわけではありません。会計士が、会計士として当然の仕事をして監査を行った結果、粉飾が見抜けなかった場合は、会計士としての責任は問われません。残念ながら、監査といえども万全ではないのです。
 
 ただ、今回のケースの場合、10億の赤字が、この粉飾によって黒字に転換したという、額もかなり大きいですし、粉飾に利用された会社は、決算の直後に子会社化しているわけですから、通常なら、粉飾に気が付くと思います。正直、ちょっとこれは監査法人の側にとってみたら厳しいかなぁ。今後、どうなっていくのか、やはり同じ監査法人に勤める人間としては、気になってしまいます。