日本の歴史13 - 江戸開府 (中公文庫)

日本の歴史13 - 江戸開府 (中公文庫)

 
最近、実はずっとこのシリーズを読んでいます。1巻から読み続けて、ようやくここまで来ました。日本史が好きな方ならご存知かと思いますが、日本通史の名著としてしられる中央公論社の日本の歴史シリーズ。以前から読みたかったのですが、このたび、文庫本化され、それを機に、読み始めました。
 
この「江戸開府」に限らずなのですが、全体的に物語りとしても十分読めるように作られており、加えて、(当時)最新の研究成果や、他の様々な学説にも気配りがしてあり、著者のみの考え方に縛られない、広い視野で歴史をながめることができる印象を受けました。
 
もっとも、やはりもう発売後何年もたつ作品なだけに、研究も多少古くなっている感も否めませんし、また、一番感じたのは、全体的に歴史の見方が昔風。はっきりいえば、ちょっと左寄り(笑)。歴史の見方というのは、必ずしも1つではなく、その時代時代によって解釈も異なるということを感じさせてくれます・・・・・・って仰々しく書くほど偏ってはいないんですけどね。
 
でもまだ、ここで折り返し地点なんだよなぁ。もっとも、おもしろい内容なんで、どんどん読めてしまうんですが。まだまだこのシリーズ、楽しませてくれそうです。